2つの解析モード

EMOTICSは、導入環境や運用スタイルに応じて使い分けができる、2つの柔軟な解析モードを搭載しています。「撮影モード」と「動画アップロードモード」という2つの選択肢により、店舗ですぐに解析を行いたいリアルタイム性と野外や特別な環境下でのオフライン対応の両立を実現し、多様なシーンでの活用が可能です。

一つ目の「撮影モード」は、カメラ選択して録画ボタンを押すだけでAI属性分析が可能なモードです。一般的にはこの「撮影モード」を使用して、店内を撮影してその日の来店者数のカウントや男女比率、年代の解析を行います。撮影された動画はサーバーに転送するため通信環境が必須のモードとなっています。

もう一つの「動画アップロードモード」は、通信環境が用意できない場所に対応できるモードです。撮影したデバイス以外からでもファイルを選択して、アップロードを行うことでAI解析を行うことが可能です。
お客様の環境によって自由に選べるシンプルな操作手順なので、どなたでも使いやすい機能です。

撮影モード

EMOTICSにおける標準的な運用方法です。デバイスに接続されたカメラを選択し、録画ボタンを押すだけでその場で来客の撮影・属性分析が自動的に開始されます。撮影された映像はクラウド上のサーバーに自動で転送され、AIが以下のような情報を解析・記録します。

  • 来店者数のカウント(人数)
  • 年齢層の分布(例:10代、20代、30代…)
  • 性別の比率(男性/女性)
  • 感情(表情)の推定(笑顔、無表情など)

このモードは、通信環境が整った店舗や施設に最適で、その日のうちにデータを収集し、日別・時間帯別の来店傾向を即座に可視化できます。例えば、小売店舗や飲食店では、日中の時間帯別の男女比や年齢層の違いを可視化し、プロモーションのタイミングやスタッフの配置戦略に反映させることが可能です。

また、複数台のデバイスで同時に撮影・分析を行えば、大規模店舗やイベントフロアでも統一的なデータ収集が行えます。操作が簡単で、現場スタッフが特別なトレーニングなしに運用できる点もメリットです。

動画アップロードモード

通信環境が不安定な場所やオフライン運用が求められるシーンに対応したモードです。現地で撮影した動画ファイルを、あとからインターネット接続がある場所でアップロードすることで、同様のAI解析を行うことができます。

たとえば、地方のイベント会場や屋外プロモーション、通信インフラが整っていない展示会場などでは、現場でリアルタイムな通信が難しいケースもあります。このような場面ではスマートフォンやタブレット、カメラ付きノートPCで映像だけを録画し、事後に事務所やホテルなどでアップロードすることで、来場者の属性データを正確に取得・分析することが可能です。

また、複数のデバイスで撮影した動画を一元的に解析できるため、撮影者と解析作業者が異なる場合でも、柔軟な分業体制で運用できます。現場のスタッフが撮影し、マーケティング部門が本社でデータ分析を行う、といったワークフローにも最適です。

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